人事として意識しておきたい「波風の立たない」人との付き合い方

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あなたは、最近、
身近な誰かと言い合いを
したことがありますか?

言い合い、喧嘩、等々、
コミュニケーションのすれ違いや
価値観の違いから起こる衝突を
ストレスに感じている人も
きっと多いと思います。

ただ、
何も起こっていないから問題ない
かというと、
意外とそうではないこともあります。

今回は、そうした
「人間関係における波風」の
お話をしたいと思います。

「波風の立たない人間関係」って?

価値観や経験が異なる人同士が
コミュニケーションをとろうとするとき、
ある程度、すれ違いや
衝突が起こるのは仕方ありません。

ただ、そう思っていたとしても、
衝突によってストレスを感じることには、
変わりないと思います。

そして、そのストレスを軽減したいから
コーチングを学ぶ、学んだ、という方も
きっといらっしゃるはずです。

実際のところ、コーチング
(=コミュニケーションの技術)
を学ぶことで、
ある程度衝突を回避することが可能です。

とはいえ、そうして
「波風の立たない人間関係」が
できたとして、
本当にそれでストレスが少なくなるのでしょうか。

実は、ここで起こりがちなのが
「私ばっかり我慢したり、努力している」
という別のストレスです。

「心の中の波風」見えていますか

目に見える衝突は、
コミュニケーション技術によって、
ある程度減らせます。

ただ、それが、どちらかの
「一方的な我慢」によって
成り立っている場合、

我慢を強いられた人の心の中に

「なんで私ばっかり我慢しているんだ」
「どうして相手は関係を良くするための
 工夫をしてくれないんだ」

という不満やストレスが
溜まっていくことになります。

表面上の波風はなくなったとしても
「心の中の波風」がなくなっているとは
限らないのです。

そして、この「心の中の波風」が
溜まっていくと、

やがてちょっとしたきっかけで
大嵐を引き起こす……

ということになりがちです。

ちなみに、この大嵐、
特に起こりがちなのが夫婦間。

夫婦のことは、第三者に相談できない……
という人も多いので、
発散できたり、視点を変えたりする
タイミングを得にくいんですよね。

また、職場の場合は、
孤立しがちな職場
(小規模な別事業所など)や

リモートワークのケースで
起こりやすいように感じます。

「心の中」ではなく「関係性」を変える

「心の波風」があるとき、
私たちはつい

「自分の心の中」もしくは
「相手の態度」

を変えようとしがちになります。

が、これはたいていうまくいきません。

人の心の中を自在に操れれば、
そもそもストレス自体が発生していないです。

また、相手の行動を簡単に変えられるなら、
これまた、ストレス自体が発生していないですね。

今、ストレスを感じていること自体が、
こうした方法が有効でない、
ということの証左なわけです。

じゃあ、どうしたらいいのか?

その一つの方法は、
「心の中」ではなく、
相手との「1対1の関係性」を変えること。

より具体的に言うなら、
一つ巻き戻して、

「我慢によって波風立たないようにしよう」

というところから見直すことです。

人と人との関係性は、
お互いの努力によって成り立ちます。

片方が我慢して変えられるものでは
ないことがほとんどです。

だからこそ、まずは、
「我慢して何とかする」以外の
方法を探してみる必要がある。

思いつかない、という方は、
そこに伸びしろがある可能性が高いので、

上司と相談したり、
コーチングを受けたり等、
対応の幅を広げることを
検討するといいかもしれません。

表面上コミュニケーション良好な状態が、
本当の意味でよい状態なのか、

を見る視点は、
人事としても、とても大切な部分。

コミュニケーションにおける
ストレスを感じている方は、

自分自身のコミュニケーションも
社員同士のコミュニケーションも
目に見えることがすべてではない、

という前提で、
見直してみていただければな、と思います。

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