コラム

人事の流れから見る「これから報酬を上げていくためには何が必要か」

社会の急速な変化に伴って、多くの会社で報酬設計の見直しが行われています。
具体的には、年功序列型から成果報酬型へ、というのが大きな流れになっているようです。

ただ、大きな流れが「年功序列型から成果報酬型へ」だと理解していても、働いている側である自分自身が納得してその流れに乗っていけるか、というのはまた別の話です。

よくお伺いするのは、

「入社してから10年以上、一生懸命真面目に働いてきたのに、今年は行ってきた新卒がほぼ同じ給与だった」

というようなお話です。

お気持ちはすごくわかります。私自身も就職氷河期世代で、賃上げのほとんどない時期をずっと過ごしてきましたから。

とはいえ、今変わりつつある報酬の仕組みを理解して、必要ならば新しい基準で評価される行動をとっていかないと、これから先ずっと、このモヤモヤを抱えて仕事をしていくことになります。

今回は、今変わりつつある「報酬の考え方」について見ていこうと思います。

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あなたの部下が目標を達成できない3つの原因とその対処法

目標は立てられる。コツコツ行動もできる。でも、なかなか目標が達成できない……

あなたの職場に、そんな部下・メンバーはいませんか?

もちろん、どんなビジネスも社会の動きに影響を受けますから、不可抗力で目標が達成できないことも、あると思います。

とはいえ、もしその部下が、「毎回」目標を達成できていないのであれば、もしかしたら、目標設定のやり方自体を、見直した方がいいのかもしれません。

この記事では、「いつも目標を達成できない人」が、「目標を達成できる人」になるための見直したい3つの原因と、見直しのポイントをお伝えします。

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これからリーダー・管理職になる方のための「小さく始める」マネジメント

現場リーダーになった
管理職に向けた期待を伝えられた

などをきっかけに

「これからマネジメント力を身につける必要があるかもしれない」

と感じていらっしゃるという方、
きっといらっしゃると思います。

とはいえ、そうした方の中には
まだ部下がいなかったり
プロジェクトをまるごと任されては
いなかったりして

マネジメントといっても
何をすればいいかわからない

身につけたいけど
今はまだ出来ることがない

と感じている方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか。

今日は、これから
リーダーシップやマネジメント力を
身につけたい、

と思っている方が、
部下がいなくても今から出来る
「マネジメント力の基礎」を
身につけられる取り組みを
ご紹介させていただきたいと思います。

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「安定」は幻想? 変化の大きい時代にキャリアを築いていくために必要なこと

キャリアを充実させるにはどうしたらいい?
どうやったら収入を上げられる?
より安定した仕事につくには?
もっと人間関係のストレスが少ない職場で働きたい!

多くの場合、「働く」と「生きる」は切り離せないもの。

だからこそ、
「こうであってほしい」「こうありたい」
というのを、私たちはよく思い描きます。

その中で、とりわけよく聞くことのひとつが、
「長く、安定して働きたい」というお話です。

これは、私自身も感じるところがあるものですが、
とはいえ、

「じゃあ何をどうすれば、安定して働けるのか?」

というと、答えられない人も
多いのではないかと感じます。

というわけで、
今回は「安定して長く働く」ということを、
一緒に考えていきたいと思います。

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部下に自信をつけさせたい!あなたが意識すべき3つのこと

「もっと自信を持って、さらなるチャレンジをして欲しい!」

そう感じる部下、あなたの周りにも、いるのではないでしょうか。

そうした部下に、「自信を持て」「チャレンジしよう」とストレートに伝えたとしても、効果が薄いことを、既に実感している方も、いらっしゃると思います。

この記事では、そうした「自信を持って欲しい部下」に接するときの3つの視点を共有したいと思います。

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1on1を価値ある時間に変える3つの力

人材育成やチームマネジメントにおいて「1on1」が効果が高い、といわれるようになって数年が経ちました。1on1というのは、簡単に言うと、上司と部下が、定期的に、1対1での会話の場を持つことです。私はずっと人事の仕事をしていますが、他社の方とお話していて、ここ数年で、導入した、導入するつもり、とお聞きする機会も格段に増えました。また、制度としては導入していなくても、自ら部下との1on1を実施している、という管理職の方のお話も、よくお聞きします。

一方で、1on1を実施しても、「なんとなくおしゃべりをしておわってしまう」「部下が話をしてくれない」「部下の成長に繋がっていない気がする」など、やってみたからこそ得られた課題と格闘されている方も多いようです。

そこで、今回は「1on1を価値ある時間に変える3つの力」について、一緒に考えてみたいと思います。
私自身が、人事やコーチとしての経験も踏まえて考える「1on1を価値ある時間に変える3つの力」は、次の3つです。

1.一人ひとりとの「関わり方のビジョン」を明確にする力
2.相手に興味を持つ力
3.聞く力

それでは、ひとつひとう見ていきたいと思います。

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あなたの会社は大丈夫?コーチング研修の導入・継続にあたって押さえておきたい3つのポイント

コーチング研修を導入したいけれど、イマイチ効果が出るかわからない。
あるいは、研修をしているけれど、効果が上がっている気がしない……

そう感じている経営者・人事の方、きっといらっしゃるのではないでしょうか。

コーチング研修や、コーチングをベースにした1on1は、はっきりと効果が出るまでに時間がかかったり、何をもって「効果があった」とみなすかが曖昧だったりすることも多いです。

そのため、導入や、継続実施にあたり、こうしたモヤモヤを抱えている人事の方も、多いように感じます。

私はこれまで、人事として20年近く、そしてコーチとしても10年近く、社内外のコーチングの導入状況の移り変わりと接して来ました。

今回は、これまで私が見てきたことをもとに、コーチング研修を導入・継続実施するにあたって、押さえておく必要があるな、と感じている3つのポイントをご紹介したいと思います。

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「現場力」を高めるために人事が意識すべき一番重要なポイント

日本企業は、「現場力」がある、
ということがよく言われます。

「現場力」というのは、簡単に言うなら

様々なアイディアを思いつき、
さらにはそれを実現へとつなげる力が
現場ではたらく社員にあること

という感じでしょうか。

製造に携わっている社員
営業に携わっている社員 等
手と足を動かしている一般の社員が、
知識や技術を持っており
それをしっかり活かしきれている。

そんな会社を評して、
「現場力」がある、と
言われることが多い印象です。

この「現場力」を
企業の基礎であると位置づけ、
強化しよう、と
多くの会社が長年取り組んでいます。

ただ、上手くいっていないケースも
多く聞きます。

その理由のひとつとして挙げられるのが、

「現場力」は、様々な要素が
絡み合ってできあがっていることが多い

ということです。

そのため、ピンポイントで
ここに投資、ということが非常にしにくい。

例えば、製造現場において、
技術力は現場力を支えるもののひとつです。

ですが、だからといって、
技術レベルが高い社員を集めても、
直ちに「現場力の高い部署」として
機能するかというと、難しいでしょう。

なぜかというと、そこには重要な視点が
欠けているからです。

この記事では、そんな、

「現場力」を語る上で
見落とされやすい重要な視点

について、一緒に考えていきたいと思います。

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人材育成のヒント:「失敗でさせられない場面」で上司がやるべき2つのこと

「たくさん失敗することで成長につながる」
というお話、きっと誰もが
一度は聞いたことがあると思います。

確かに
「失敗から学んで、次の行動に
 その学びを反映させられる人」
の成長が早い傾向にはあると思います。

そのため、中には

「たとえ失敗しそうであっても、
 あえて部下の行動を見守って、
 そのまま失敗させる」

のがよい、と考えている人も、
少なからずいるようです。

とはいえ、実際に
部下を指導していると、
「絶対に失敗させられない場面」
も多くあるのではないでしょうか。

例えば、失敗することで
大きな損失が出るようなケースや、
命に関わるケース
法律違反が発生するようなケースは、

安易に「失敗から学ばせる」
というわけにはいかないと思います。

今日は、そうした
「失敗させられない場面」で、
上司やリーダーができることについて、
2つご紹介したいと思います。

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人事が最初に考えておこう「コミュニケーションがとれていれば1on1はいらない」は本当か?

人事として、1on1の仕組みを
新たに導入しようとしている方も
多いと思います。

ただ、導入を進めようとしたときに

「1on1は上司部下のコミュニケーションを補完するもの」

「だからコミュニケーションがとれていれば1on1は不要」

という意見に出会うことも、
少なくありません。

この意見、
非常に感覚的なものだと思うのですが、
それだけに、人事として
「それでも1on1が必要」だと伝えていくのが、
とても難しいなと感じます。

というわけで、
1on1導入・定着を推進する端緒として、

今日は

「コミュニケーションがとれていれば1on1はいらない」は本当か?

ということを考えていきたいと思います。

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