人材育成でも家族間でも。「これくらい自分でやってよ」とイラッとした時に見直したい「期待」との付き合い方

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仕事でも、プライベートでも

誰かに振り回されたり
怒ったり
がっかりしたり

という気持ちになる方、
きっといらっしゃるんじゃないでしょうか。

特に人事の方は、手続き面を
担当している方も多いと思いますので

「これくらい自分でやってよ」とか
「説明書きちゃんと読んで」とか
「なんでこんなに自分の要求ばっかり言ってくるんだろ……」

と感じがちになる人も
もしかしたら、いるかもしれません。

また、例えば夫婦間、親子間でも

「何度言ってもやってくれない」

みたいに感じることが
きっとあるのでは、と思います。

こう感じるのは、日々、真面目に
自分の担当業務や、やるべきことを
こなしているということの
現れでもあると思うので
ある意味、当然だと思います。

とはいえ、一方で、
振り回されたり、怒ったり、がっかりしたり……
というのは、非常にストレスでもありますから
ずっとこうした気持ちでいると、とても疲れるのでは。

というわけで、今回は、こうした

「日々、誰かに振り回されたり、
 怒っていたり、がっかりしたりを
 繰り返している人のストレスとの付き合い方」

について、考えていきたいと思います。

1.期待するからがっかりする

まず始めに考えたいのは

「どうして、私たちは誰かに振り回されたり、
 怒ったり、がっかりしてしまうのか?」

ということです。

これは、一般に、
「期待をするから」だ、
ということが言われています。

相手に、

「●●してほしい」
「■■であってほしい」

と思っていることに対して
その期待がかなえられないから
不満を感じる。

その不満による心の動きが

「振り回されていると感じる」
「怒る」
「がっかりする」

だというわけですね。

確かに、こうした面はあるな、と私も思います。

私自身も、身の回りの人に対して

「●●してほしい」
「■■であってほしい」

と感じているからこそ
その期待とズレた行動をされると苛立つ、
という部分があるからです。

こうした状況への対処法として
「だから、相手にあまり期待しないようにしましょう」
ということが言われることが多いです。

ただ、私が今回、お話したいのは
「本当にそれでいいですか?」
ということなんです。

2.期待は悪者?

「相手に期待しなければ、
 相手が私の期待を裏切ることはない。
 だから、私が振り回されることもない」

って、一見もっともらしい理屈に見えます。

とはいえ、ちょっと考えてみて欲しいのですが
そんなこと、本当に可能なのでしょうか?

成長途上の若手
一緒にプロジェクトを進めている同僚
日々の暮らしをともにしている家族。

そんな近しい相手に
「全く期待しないで過ごす」
というのは、現実的でしょうか。

少なくとも、私は無理です。

だって、

若手には
「こういうことが出来るようになってほしい」
というのを、常に考えていますし

同僚には
「プロジェクトを進めるにあたって
 一緒に成果をとりにいってほしい」
と思っていますし

家族には
「日々の家事負担を分け合ってほしい」
と思っています。

そして、こうした期待って
決して、過大なものでは
ないと思っているんですよね。

なぜなら、私の仕事や生活にとって
必要な期待だからです。

また、受け取る側としても

「期待されていた方が、やる気が出る」
「求められることがあった方が、相手を信頼できる」

というケースも、あると思います。

家での役割や、家族として期待されることが
全く感じられないことで

「家に居場所がない」

と悩んでいる人は、想像以上に多いです。

期待って、愛情を伝える手段であったり
相手の居場所を作る方法であったりすることも
あるのだと思います。

「期待しないようにする」というのは
自ら、「あなたと私は無関係です」
と線引きをしてしまうということ。

だからこそ、
本当に大切な人ほど

期待することを諦められない
期待することをやめられない

という人も、きっといるのではないでしょうか。

3.自分も相手も苦しめる、残念な期待の仕方とは

では、

日々、誰かに振り回されたり、
怒っていたり、がっかりしたりを
繰り返さないためには

私たちは、「期待」と
どう付き合っていったら
良いのでしょうか。

そのひとつの方法は

「期待している内容をより明確化する」

です。

多くの人は、
大切にしている人
身近な人に対して
期待していることを
曖昧なままにしています。

曖昧なままにしていると
どうなるかというと

相手が、期待に反した行動をするまで
自分が

「●●してほしい」
「■■であってほしい」

という期待をしていたことに

気づけないのです。

だから、
そうした期待をしていた自分自身に
まずびっくりしてしまいます。

そして、突然の気づきに驚いて

「こんな期待をする方が間違っていたんだ」とか
「この期待はして当然!気づかない相手が悪い!」とか

自分や、相手を責める方に
気持ちが引っ張られがちになります。

その方が、考えるのが楽ですからね。

それが、
振り回され感や怒り、がっかりに
つながります。

相手に対して抱いている期待を
しっかり明確化する、ということは

すなわち、期待に対して
得られる結果を
あらかじめ想像しておく、
ということでもあります。

相手が期待通りにならなかった場合の
心の準備ができるということです。

あらかじめ、想定出来ていた状況なら
より冷静にうけとめることが多いですから

振り回されることも、
より少なくなっていくのでは、と思います。

おわりに

相手に期待をするのは
悪いことではありません。

上でお伝えしたとおり

その期待が、相手に
愛情を伝えていたり
相手の居場所を作っていることも
ありますから。

ただ、

曖昧に期待して
曖昧に傷つき
曖昧なままに相手との関係が損なわれるのは

とても勿体ないことだと思います。

相手に期待する、ということは
それだけ、相手と密に関わっていきたい
という意思の表れでもあります。

その気持ちを大切にしながら
「期待」との関わり方を見直して

よりよい関係性を築けるように
なっていきたいですね。

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