現場リーダーになった
管理職に向けた期待を伝えられた
などをきっかけに
「これからマネジメント力を身につける必要があるかもしれない」
と感じていらっしゃるという方、
きっといらっしゃると思います。
とはいえ、そうした方の中には
まだ部下がいなかったり
プロジェクトをまるごと任されては
いなかったりして
マネジメントといっても
何をすればいいかわからない
身につけたいけど
今はまだ出来ることがない
と感じている方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今日は、これから
リーダーシップやマネジメント力を
身につけたい、
と思っている方が、
部下がいなくても今から出来る
「マネジメント力の基礎」を
身につけられる取り組みを
ご紹介させていただきたいと思います。
マネジメント力の基礎は「聴く力」
お聞きになったことがある方も
いらっしゃると思いますが、
マネジメント力の一番の基礎は
「聴く力」ではないかと思います。
なぜかというと、
マネジメントをする上で、
関係者の要望を聞き取りや
その想いを共通の目標に向け、
チームの方向性を創っていくこと
が、必要だからです。
ただ、「聴く力」が
大事だとわかっていても
実のところ、「聴く」を実践する機会は、
意外と少ないのではないでしょうか。
特に、まだ直接指導している
部下やメンバーがまだいない方の場合、
1on1を勝手にやるのははばかられる……
というケースも多いでしょうしね。
そんな中で、まずできること。
それは、あなた自身が
「話を聴いてもらう経験」を積むことです。
「話を聴いてもらった経験」が「聴く力」の基礎になる
なぜ、「話を聴く」のではなく
「話を聴いてもらう（自分が話す）」経験を
積む必要があるのか？
それは、あなた自身が
「こういう話を、こういう場面で、
こういう反応をする人にするときに、
自分はこんな気持ちになるのだ」
ということを知るためです。
「話す」というのは奥が深いもので、
誰に、どんなタイミングで、
どこで、どんな話の流れで、
どういう態度で聴いてもらったか……
によって、自分の心の動きが変わります。
そして、自分の気持ちに連動して、
話す内容も大きく変わるんですよね。
そうしたバリエーションが、
自分の中にどれだけあるか？
をあらかじめ把握しておくことで、
自分が話しを聴く立場になった時に
「あ、今、この人はこう感じている可能性があるな」
と、想像を巡らすことが
できるようになるのです。
自分が
・話しやすいのは誰（どんな人）か？
・話やすいのはどんなタイミングか？
・本音を話しやすいのはどんな場所か？
・つい気持ちを打ち明けてしまったのはどんな話の流れからか？
・気持ちがほぐれた時の相手の反応はどんなものだったか？
話を聴いてもらいながら、
ぜひこうした経験を、
ご自身の中にストックしてみてください。
ご自身が話を聴く側の立場になった時に、
きっと役に立つと思います。
小さく始めるマネジメント
マネジメント、というと、
「誰かをマネジメントする」＝誰かに働きかける
ということをイメージする方が
多いかもしれません。
ですが、マネジメントで
一番の基礎になること
一番重要となることは
実は
「セルフ・マネジメント」
「セルフ・コントロール」
すなわち「自分自身に働きかける」ということです。
なぜかというと、
感情の動くままに相手に愚痴を言う、
怒りを表明する、
などしていると
あっという間に部下や周囲の人からの
信頼を失ってしまい、
周囲の人が、義務感から
あなたと関わるように
なってしまうからです。
義務感から仕事や上司に関わるのが
いかに辛いか、
どれだけモチベーションが低下するか……
心当たりがある方も
きっといらっしゃるのではないでしょうか？
なので、マネジメント力を身につけたいなら、
まずは小さく、
「自分自身のマネジメント」
からスタートする必要があります。
とはいえ。
「自分自身の何をマネジメントする必要があるか」
は、人によって異なります。
ご自身が「聴いてもらう」
体験を重ねることは、
この
「自分自身の何をマネジメントする必要があるのか」
を掴むための第一歩になります。
ぜひ、聴いてくれる方の
立ち居振る舞いから、
良い部分も悪い部分も学び、
これからの糧にしていってください。
そしてあなた自身が
「聴く」側の立場になり、
今よりもさらに聴く力を高めていきたい
と感じた時には、
きっと、コーチングを
より一層お役立ていただけるのではないか
と思います。
ちなみに、
「聴く力」を伸ばすポイントは、
トラストコーチングの以下の書籍でも
大きく取り上げていますので、
ご興味がある方はぜひご覧くださいね。
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