人事だからこそ考えておこう!これからのキャリア・マネジメント

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「これからのキャリア、どうしたらいいんだろう」
と感じること、ないですか?

人事担当者は、多くの場合
社員のキャリア構築を支援する立場であり
社員のキャリアについては
日常的に考えている人も多いと思います。

一方で、自分について考えるのは
無意識に後回しにしてしまうことも、しばしば。

いったん後回しにしてしまうと
あらためて、自分のキャリアについて考えるには
すごくエネルギーが必要になりますし

だからこそ、他の人と話をするのも
ちょっと気後れしたりしてしまう……
ということにもなっているかもしれません。

今回は、そんな人事担当者の方が
ご自身のキャリア・マネジメントのために
まず考えておきたいことを
見ていきたいと思います。

1.キャリア自律と言うけれど……

ご存じの方も多いと思いますが、
キャリアに関する考え方で、
まず1点押さえておきたいのが
「キャリア自律」という考え方です。

これは、米国の
キャリア・アクション・センター
(Career Action Center:CAC)
が提唱した考え方で、

「変化する環境において
 自らのキャリア構築と
 学習を主体的かつ継続的に取り組むこと」

と定義されています。

より簡潔にいうと、

「自分のキャリアは自分で選び、
 自分の責任で作っていこう。
 必要なスキルは自分の判断で
 学ぶかどうか決めよう」

ということです。

とはいえ、
実際に自分で自分のキャリアを
選んで作っていくというのは、
非常に難しいことだと思います。

なぜかというと、
現代は社会環境の変化の
スピードが速いので、

先々の見通しを立てることが
難しくなっているからです。

何かを学んでも、
すぐに役に立たなくなるかもしれない。

そんな環境で、
「このスキルを学ぼう」と
主体的に判断することは、

非常にストレスを感じることだと思います。

私自身も、何度か
自分自身でキャリアの方向性を
変える決断をしてきていますが、

それらは、非常にストレスフルなものでした。

2.異動希望が通らなかった過去

特に大きなキャリア転換のきっかけは、
コーチングを学ぶという決断をした時です。

元々私は人事の中では
労務系の仕事をしていましたので、
社会保険労務士など、
労務関係の学びに目が行っていました。

最初は、人材育成や
コミュニケーション系については、
あまり積極的に学びたいとは
思っていなかったんですよね。

ただ、過労などが重なって
体調を崩した時に、

「このまま今のキャリアを積んでいって、
 果たして自分自身の
 発展性はあるのかな?」

と考え、異動希望を出しました。

※労務系の仕事も大切ですし
 学んで行くことは大事ですよ。
 (念のため)

が、その異動希望が、通らなかったんです。

異動希望が通らないこと自体は、
会社体制や事業の要請上、
当然あり得ることなので、
別に不服ということはありません。

ただ、何度も異動希望や
担務の変更希望が通らない経験を
している内に

「これは異動を通して
 キャリアを築いていくのは“ナシ”だな」

と思ったんですよ。

「自分のキャリアは、
 自分がコントロールできる範囲で
 工夫してなんとかするしかない」

と。

そこで初めて、
自分の持っている担務は
いったん横に置いて、

自分がこれから
何を学ぶかを真剣に考えたんです。

その結果が「コーチングを学ぶこと」でした。

正直、当時の私には、
仕事とのつながりが
全く想像できなかったので、

これはかなり大きな決断で、

それまでのキャリアを
捨てる覚悟もそれなりにしていました。

3.「何を持って行くか」より「何を持って行かないか」

「キャリアマネジメント」
「キャリアデザイン」等、
キャリアの話になるとき

「将来どうなりたいかを決めよう」
「そこから逆算して考えよう」

となりがちです。

ただ、今の社会環境で
「将来どうなりたいか」を
明言出来る人は、
私は多くないと思っています。

人事の仕事も、
新しい重点分野が
続々と出てきています。

従業員エンゲージメントとか、
タレントマネジメントとか、
十年前はこんなに大きな動きでは
ありませんでした。

十年後には、
さらに新たな仕事が
出てくるでしょうし、
逆になくなる仕事もあるでしょう。

正直、将来像からの逆算は
難しいと言わざるを得ません。

また、会社も同じ状況ですから
明確なキャリアコースというのは
準備しにくくなっています。

そんな中で、
キャリアを築いていくために、
“自分で”真っ先に決められることは
何かというと、

それは、「何を身につけるか」ではなく、

「今まで身につけ、
 習慣化したもののうち、
 何を持って行かないか」

なのではないかと思います。

数年同じ仕事をしていれば、
きっと身につけてきたものが
あると思います。

それは、とても価値あるものです。

一方で、堅実に身につけてきたからこそ、
自然と、その延長線上で
キャリアを考えてしまったり、

新しいチャレンジへ
踏み出せなかったり、

と足かせになっていることもあります。

だから、いったん
「今持っているもの」を脇に置いて、
考えてみることが必要なこともある。

今、あなたが持っているもので、
あなたの足かせになっているものは、
何でしょうか。

そこを明確にするだけでも、
あなたのキャリアが
一歩進むかもしれないです。

ちなみに、捨てるつもりだった
労務系の知識やスキルですが、
実は、コーチングを学んだ後も、
必要な範囲でアップデート出来ています。

知識やスキルって、
一度身につけると、
必要な時にはまた学び直す力も
身につくものなのかもしれません。

あと、選択時の私の視野が
狭かっただけで、

コーチングと元々の仕事が
深く関係していたのは、
とてもラッキーでした。笑

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