[Book] 何が社員を孤独にするのか?人事向け:絵本『鏡の中のぼく』を使って心理的安全性を育む方法

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「メンタルが弱っている社員とどう接すればいいですか?」

これは、よくご相談がある内容の一つです。

メンタルが弱っている、といっても
その原因は

・脳機能上の事情
・他の病気や治療の影響
・心理的負荷、ストレスによるもの

など様々なので、

顕著に様子が変化した場合は
産業医やカウンセラーに繋いだり
病院の受診を勧めるなどしていただくのが
基本も対応になるかと思います。

が、そこまでではないときは
様子を見つつ、
職場での対応を考えたい、

とお感じになる方も
きっといらっしゃるでしょう。

こうした場合に、職場で上司や
人事ができるのは
人間関係や、仕事における
心理的な負荷を下げることかと思います。

近年普及してきている言葉を使うなら
「心理的安全性の高い職場にする」
ということですね。

今日は、心理的安全性の高い
職場を作るための対応について

選択肢の一つとして
絵本『鏡の中のぼく』を使って
考える形をご紹介したいと思います。

1.絵本『鏡の中のぼく』とは?

絵本『鏡の中のぼく』は、
トラストコーチングスクール(TCS)
マザーズコーチングスクール(MCS)
代表の、馬場啓介が

「子どもの孤独をなくしたい」
という想いで執筆・刊行した

コーチングの考え方に基づいて
作成された絵本です。

鏡の中のぼく〈改訂版〉

部屋の大きな鏡に映る「自分」に、毎日お話しをしている「ぼく」。 ある日突然「鏡の中のぼく」がいなくなってしまい… 世界観あふれるイラストと、余韻に富んだストーリーが、「自分を大切にする」「大切な人を大切にする」ことの意味を問いかける一冊です。 物語のメッセージに、正解はありません。 読んだあとに、どんな質問が生まれたかを大切にしてほしい、そんな物語です。

物語の中で、主人公の「ぼく」は、
いなくなってしまった「鏡の中のぼく」を探しながら
様々な登場人物たちと出会っていきます。

一般的な絵本と
同じくらいの文章量ですし
言葉も平易ですので
すぐに読めると思います。

刊行時には、全国各地で
読み聞かせ会を開催していましたので

もしかしたら、ご覧になったり
お聞きになったりしたことがある方も
いらっしゃるかもしれません。

2.普段、自分は自分にどんな言葉をかけていますか?

この本を読みながら
まず私が考えたのは

「自分は、自分に
 どんな言葉をかけているだろうか?」

ということでした。

過労で倒れた頃に
一番自分にかけていた言葉は

「私しかできないから」
「誰も助けてくれないから」

だったと思います。

その結果、私は
誰にも頼れず、辛いとも言えず

過労になるまで
たった一人で頑張り続けて
しまったわけです。

3.社員の「心の内側の会話」を知っていますか

あなたは、自分自身が
自分の心の中で
自分自身に
どのような声かけをしていますか。

その内容を、
誰かに話したことはありますか。

きっと、多くの方は、
ただ、自分の心の中でつぶやくだけで
他の人に話したことは
ないのではないでしょうか。

部下や社員も同じです。

自分の心の中の会話は
自分の心の中だけに収めて
日々、何でもない顔をして
働いているかもしれないのです。

ただ、これを無理矢理
引っ張り出すのはとても難しいです。

誰だって、自分の心の
柔らかい部分は
他者に安易に触れさせたくないものですから。

そこで、この絵本のことを
思い出してほしいのです。

4.絵本を間において会話する

もし可能であれば
1on1などの時間に
この絵本『鏡の中のぼく』のことを
お話してみてください。

感想を、互いに
シェアしてみるのも良いと思います。

絵本『鏡の中のぼく』は
「問い」の物語です。

読むと、いろんな疑問が
湧いてくる物語になっています。

それぞれの心に
湧いてきた「問い」は何なのか?

を一緒に考えることで
自然と、自分自身や、周囲との関係を
振り返ることができるのでは、と思います。

絵本を間において
決まった答えが出ない「問い」を
一緒に考える時間を持つ、

というのは

指示する―される
管理する―される

という関係から離れる時間を持つ
ということでもあります。

人事や上司、という立場を
いったん忘れて
あなた自身も、自分のことを振り返る。

答えを引き出せなくても構いません。

一つの結論で合意する必要がない
そんな時間を持つことが
お互いの心理的安全性を
高めていくのだと思います。

ちょっと難しいな
一人で出来る気がしないな
対象者が多いな

とお感じになる方は

個人向けに「ミラー・トーキング」講座や
法人向けの研修もご提供しておりますので
こちらから、いつでも
お問い合わせいただければと思います。

鏡の中のぼく〈改訂版〉

部屋の大きな鏡に映る「自分」に、毎日お話しをしている「ぼく」。 ある日突然「鏡の中のぼく」がいなくなってしまい… 世界観あふれるイラストと、余韻に富んだストーリーが、「自分を大切にする」「大切な人を大切にする」ことの意味を問いかける一冊です。 物語のメッセージに、正解はありません。 読んだあとに、どんな質問が生まれたかを大切にしてほしい、そんな物語です。

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